柔らかな雰囲気や毛先にニュアンスがほしいときは、パーマヘアがおすすめです。
とはいえ、美容院で初めてパーマをオーダーするときはどのように伝えたら良いのか迷ってしまいますよね。
パーマはイメージを具体化しにくいヘアスタイルであり、種類もさまざまなため理想通りに伝えるのは難しいのではないでしょうか。
この記事では、美容室で提供されるパーマの種類やオーダーする際のアドバイスをご紹介します。
「パーマヘアにしてみたい!」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
美容室でのパーマはコールドとホットの2種類
美容室でのパーマは、大きくコールドパーマとホットパーマの2つに分けられ、それぞれにいくつかのバリエーションがあります。
以下で詳しくみていきましょう。
コールドパーマ
コールドパーマは、パーマ液とロッドを使ってカールをつくり出す方法で、一般的に「パーマ」と呼ばれるものです。
コールドパーマは、髪が濡れているときにカールが強調され、乾かすと柔らかい巻き髪になるのが特徴です。根元からしっかりパーマをかけられるため、全体にボリュームを出しやすく、ふんわりとしたスタイルをつくるのに適しています。
コールドパーマのなかには、「水パーマ」「コスメパーマ」「クリープパーマ」などがあります。
ホットパーマ
ホットパーマは、パーマ液を塗布した髪にロッドを巻き、熱を加えてカールを形成する方法です。コールドパーマと比較して、よりはっきりしたカールがつき、持続性も高いためカールがかかりにくい髪質の方にも効果的です。
ホットパーマには「デジタルパーマ」と呼ばれる電気コードがついたロッドを使用するタイプや、「アイロンパーマ」として知られるコテを使用するタイプなどがあります。
美容室で初めてパーマをオーダーするときのコツ
パーマは言葉だけでは希望する雰囲気を伝えにくく、思い通りのスタイルにならないこともあります。
以下では、初めて美容室でパーマをオーダーする際のコツを3つ紹介します。
1.カットとパーマを同時に予約する
オーダーするときのコツの1つ目は、カットと同時に予約することです。パーマはカールを考慮してカットを行うのが一般的であり、美容師はパーマ後のカールの形状を想定してカットします。
カラーリングとカットを違う美容室で行う方もいますが、パーマをする際はカットと一緒に施術を受ける方がよりイメージを伝えやすいでしょう。
2.パーマをかける範囲とスタイルを明確にしておく
パーマをかける部分によって、スタイルのシルエットや全体の印象が変わります。
全体にパーマを施すとボリュームが出てふんわりとしたスタイルになりますが、毛先にだけパーマをかけると動きが出て独特のニュアンスが生まれます。
また、パーマを利用して髪の悩みをカバーすることも可能です。たとえば、トップにボリュームを出したい、後頭部をふんわりさせたいなどの要望があれば、美容師に伝えましょう。
3.イメージに合った画像を準備する
スタイルを正確に伝えるには、参考にしたい画像を見せるのが効果的です。パーマは理想とするニュアンスを言葉で伝えるのが難しいため、仕上がりのイメージがずれることがあります。
美容師とイメージを共有しやすいように、事前にインターネットで検索し、3枚程度画像を用意しておくと良いでしょう。
美容室にあるヘアカタログを参考に、美容師のアドバイスを受けながらスタイルを決定することもできます。
パーマヘアのメリット
パーマヘアにするメリットは、以下の3つがあります。
- 1.髪型や骨格の悩みを解決できる
- 2.湿気を利用したヘアスタイルが実現
- 3.シンプルに結んでもスタイリッシュに
順に解説します。
1.髪型や骨格の悩みを解決できる
頭頂部が平たくなりやすい、髪のうねりや後頭部の丸みが足りないなどの髪や骨格の悩みは、パーマで効果的にカバーできます。
また、前髪が横に流れないで顔に落ちてくるといった問題も、パーマによって改善できるでしょう。
2.湿気を利用したヘアスタイルが実現
パーマは湿気を吸収することでカールがより強調されるため、湿度が高い季節はパーマヘアが持続しやすくなり、スタイリングも簡単になります。
湿気の多い日は髪が広がったり、ドライヤーやカーラーでセットしてもすぐに崩れてしまったりという悩みは多くの方が感じるものです。梅雨の時期や、プールでのスタイル維持が可能なことも、パーマの大きなメリットといえるでしょう。
3.シンプルに結んでもスタイリッシュに
パーマがかかっていると、シンプルに髪を一つに結ぶだけでも簡単におしゃれなアレンジが実現できます。
お出かけスタイルのアレンジをする際に毎回コテを使うのは手間がかかりますが、カールがついていることで自然とスタイリッシュに仕上がるでしょう。
パーマヘアのデメリット
パ―マヘアにも以下の2つのデメリットがあります。
- 1.髪にダメージが加わりやすい
- 2.カラーとの同時施術が困難
薬剤を使ってパーマをつくるため、髪への負担は大きくなります。施術するうえではデメリットもしっかりと知っておきましょう。
1.髪にダメージが加わりやすい
パーマやカラーリングに使用される薬品は、髪のダメージを引き起こす可能性があります。特に、髪質に合わないパーマ液を使用すると髪へのダメージが増加するため、技術力の高い美容師による事前のカウンセリングが大切です。
丁寧なカウンセリングを行い、適切な薬剤を使って施術してくれる美容室を選びましょう。
2.カラーとの同時施術が困難
基本的に、パーマとカラーを同日に施術することはおすすめされません。どちらの施術も薬品が用いられるため、同時に行うと髪への負担が増し、深刻なダメージを与えてしまいかねないからです。
ただし、コスメパーマや化粧品タイプのカラー剤といった化粧品タイプの薬剤を使用する場合は、同時施術できる可能性も。薬剤の種類はサロンによって異なるため、同時施術しても問題ないか、事前の確認が重要です。
パーマとカラーをどちらも施術してもらいたい場合は、パーマを先に行い、カラーはその1週間後にすることで、理想通りの仕上がりが期待できます。
パーマヘアはカウンセリングに力を入れている美容室を選ぼう
パーマは、ふわっとしたニュアンスを出すだけでなく、髪型や骨格の悩みを解消し、スタイリングを容易にする効果も持っています。
パーマヘアでの失敗を避けるには、担当の美容師とイメージを正確に共有することが大切です。美容室を選ぶ際は、カウンセリングを念入りに行ってくれるサロンをおすすめします。